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EXTRA!劇中歌『永遠』を携帯着メロにしよう!

今週は、3話と4話を演出した久野昌宏さんにお話を聞きました。第2回のこぼれ話で絵コンテを公開しているタイトルバックについて、まず聞きました。


タイトルバックのテーマは?

「今回テーマとしたのは、このドラマの裏テーマの発展、でしょうか。幽霊を主役にしたこのドラマの表のテーマは『生きているんだから、がんばって行こう!』というものです。でも、裏を返せば同時に『生きているということは、一人でいるわけではないんだ』ということでもある。まず、天使(=幽霊)の明日美がビルの上から見ているもう一人の明日美(=人間)は、どこか寂しげで哀しそうなんです。その後、先輩からのアドバイスを受けて、生きていくのは辛いこともたくさんあるけど、最終的にはどこかで待っている恋人がいる、というラストに至ります。…個人主義と言われている今の若者だけど、決して一人で生きているんじゃないんだよ、ということが言いたかったんです。」

3話と4話での演出のポイントは?

「1話と2話では、明日美は自分が幽霊になってしまったことが信じられないでいます。でも、3話からは幽霊になってしまった自分を受け入れて、覚悟を決めているので、演出的にはやりやすかったですね。演出のポイントは、そんな明日美の一生懸命なところ、めげないところをいかに描くか、でした。」

キャストのみなさんの印象を聞かせて下さい。

「奥菜さんは、とても頑張り屋で、絶対に弱音を吐かない。例えば、4話のトイレで水をかけられるシーンの後、タオルでふきもしない。次のシーンまでテンションを保つために、みんなから離れて一人、隅で待っているんです。プロだなぁ、と改めて思いました。…(藤原)竜也は、以前『愛しすぎなくてよかった』でも演出しているのですが、芝居的にはものすごく成長したと思います。もちろん、当時からセンスは抜群でしたが。3話で、明日美が入ったところでのアドリブは面白かったですね。演技以外のところで、3話4話での彼の隠れテーマは、何といってもバスケでしょう。バスケの経験がまるでなかったので一生懸命練習したんですが、3話の試合のシーンで見せるはずだった技(ダブルクラッチ)がどうしてもできなくて…でも、4話では、公園で一人でプレーしているシーンで、見事に決めてくれています。
宝生さんは、何といってもキレがあります。そして、可愛いです。彼女の場合、一言のアドリブが良いんですよ。4話の学校で、制服を見て『アレ買って』なんというのはアドリブです。面白いから採用させてもらっています。」

3話のラストで、SHUが草原に去って行く演出の意図は?

「すべてを捨てたSHUはいったいどこへ行くのか、というところをごまかしたくなかったんです。彼が消えて行った草原、というのは、しがらみに捉われない自由な世界の象徴です。本当にあそこに草原があったというわけではなく、明日美にはそう見えた、と。僕としては、ロックをやる人間にとっての原風景である、スコットランドのトラッドフォークの世界をイメージしたんですが…(笑)」

SHU役のTAKAについては?

「良いですよ、TAKAさんは!ミュージシャンだからといって他の役者と違うところはありませんでした。どんどん演技が上手くなりましたね。さすがだなぁ、と思ったのは、ライブのシーンでのマイクの使い方。マイクの持ち方、目線の使い方はプロならでは、でした。…そうそう、TAKAさん作の劇中歌『永遠』の歌詞はドラマの人物の名前が出てくるんですよ。歌詞の中に、『白い貝(=櫂)』、『明日(=明日美)を夢見て』とある。初めからの狙いなのか、偶然なのかは知りませんが。それから、これはTAKAさんも気付いていなかったんですが、『CAUSE(=梢) I LOVE YOU』というのも発見しました。」

現在、撮影中に入った7話について、少しだけ聞かせてください。
「本当に少しだけ…7話は、どんどん追い込まれていく明日美の話です。お楽しみに…!」
ありがとうございました。

 

 


 

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