<第5話のみどころ>
レストラン「リエゾン・ドゥ・ペーシュ」の赤字続きで、ついに三姉妹(松下由樹、渡辺満里奈、京野ことみ)は、レストランを売却してそれぞれの道を歩く決意を固める。その後、数々の事件がおき始める。シェフの彰一(いしだ壱成)が、置き忘れのバッグから金を盗んだことで警察に連行されると、さらに、レストランのオーブンが爆発する事故が起きる。一方、フィアンセから婚約指輪を贈られた里佳子(渡辺満里奈)はそれを突き返してしまう・・・。
また、愛(山田花子)が連れてきたフェレットのとっつあんは、オーブン爆発が原因でおかしくなった。このことに端を発して、すみれはお見合い相手の獣医と再会、「本気で何かを愛してみたい」と強く感じ、レストランをもう一度やってみる気になる・・・。
<第5話のあらすじ>
ひさ乃(櫻井淳子)は家出して「リエゾン・ドゥ・ペーシュ」に居候する身となり、店を手伝いはじめる。そこへ、ひさ乃の夫の浮気相手が客としてやってきた。ひさ乃は「あんな女が来て、縁起が悪い、不吉なことが起こりそう」とつぶやく。
その予感は大当たり。彰一(いしだ壱成)を訪ねて刑事がやってくる。彰一が電車内の忘れ物のバックから現金20万を盗んだことが発覚したのだ。彰一は取り調べのため警察に連行される。
ひさ乃は、「リエゾン・ドゥ・ペーシュ」の帳簿を見て、赤字経営に驚く。洋装店で育ち、商売の厳しさを知るひさ乃は「素人商売は、やめたほうがいい」と里佳子(渡辺満里奈)に助言する。
その時、調理場で爆発音がした。愛(山田花子)がいじっていたオーブンがいきなり爆発したのだ。「愛から、オーブンの調子がおかしいと言われていたのに」と里佳子は反省する。すみれ(松下由樹)は、それだけ、みんなの気持ちが中途半端だったのだと語り、レストランをやめようと提案。
里佳子は、警察へ彰一の身柄を引き取りに行く。彼が盗んだ金を立て替えるつもりであったが、すでに奈々子(京野ことみ)が支払っており、彰一に前科がなければ返してくれるとのことである。里佳子は彰一に、店は売るからもう戻らなくてもいい、奈々子にも近づかないでほしいと告げた。
最後に里佳子は、彰一に聞く。「あの時なぜ泣いていたの?」と。総料理長へのディナーが終わった後、彰一が岸壁で泣いていたのを里佳子は見たのだ。彰一はまともに答えようとしなかった。
警察から戻った彰一のアパートで、奈々子は「北浜さんなら東京でもやれる。私は美術館をやめてついていく」と行った。
そのころ、愛に一大事が起こった。フェレットのとっつあんがくるくる回って前に歩けなくなったのだ。近くの獣医に電話するものの、なかなか来てくれない。すみれは思い立って、見合いのアルバイトで出会った獣医・今岡に電話した。幸いとっつあんの症状は軽く、ひと安心。
今岡は、すみれに「獣医はやまほどいるのに僕を呼んだのは、僕に好意があるからではないの?」と聞く。「バカタレ」と応戦するすみれ。
今岡と別れたすみれは、岸壁で賢司(高橋英樹)と会う。飲み会で無意識のうちにキス攻めにした相手である。その時のことを謝るすみれに、賢司は「妻以外の人とキスしたことがなかった」と告白。賢司の人柄に触れたすみれは「私、おじさんみたいな人がいたら、結婚したいかも」と語る。
今岡、そして賢司との語らいのなかで、すみれの何かが変わった。「一度くらい、本気で何かを愛して生きてみたい。そうしないと、誰も愛せないかもしれない」と思い始めたのだ。
すみれは、里佳子に「私は愛ちゃんと一緒に、この店をやる」と宣言する。すみれの固い決意に、奈々子も里佳子も動かされた。里佳子も、雅嗣との婚約を解消、もう一度レストランに賭ける決意をする。店を去る彰一が、包丁を取りに来た。里佳子は「本気の愛情のない人間は、いらない、さよなら」ときっぱり告げる・・・。
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